黒染めに関するよくある質問集
当社へご依頼いただく際に、お客様からよくお受けするご質問とそのご回答をまとめました。
ぜひ、ご参考にご一読ください。以下の内容以外にも、ご質問・ご要望がございましたらお気軽にお問合せ下さい。
- 黒染めとは、どの様な処理ですか?
- 『鋼材の表面から内部に四三酸化鉄(アルカリ皮膜)の皮膜を形成し、赤錆びを防ぎ鉄内部を保護する表面処理です。
- 塗装・メッキとはどう違いますか?
- 塗装・メッキは表面に皮膜を乗せて、着色防錆を行いますが、黒染めは表面を化学変化させ着色、防錆致しますので、皮膜が乗らず剥がれたりしません。(2ミクロン程度)
- 価格は塗装、メッキに比べてどう?
- 塗装・メッキに比べかなり安価でご提供できます。物によって一個単価もありますが、通常KG単価になります。
- 黒染めは絶対に錆びないですか?
- 絶対とは言えません。 皮膜が約2ミクロンと極薄なので、表面の油分が無くなったり、湿気が多い場所での仕様、保管では、錆びる場合があります。
- 黒色以外の着色は有りますか?
- 残念ながらありません。各社によって、薬品の調合が違うので、赤黒かったり、青黒かったり、色の違いはあります。当社の黒染めは、黒色深く、光沢も有ります。
- 長期保存等で、黒染めの色が変色してるのですが、再黒染め出来ますか?
- 再処理で元の黒色に戻す事ができます。
- 錆びている品物ですが、黒染め処理出来ますでしょうか?
- 可能です。度合いにもよりますが、まず酸洗い処理もしくは、ショット加工にて錆びを落としてから黒染め処理すれば、綺麗に黒染めものります。当社では、酸洗い加工、ショット加工の前処理も自社加工致しております。
- 黒染め処理して、保管していた品物に白い粉のような物が付着していますが、これは何ですか?
- それは、残っていた黒染め処理液が、結晶化してできたものです。
- 黒染め処理をしたのですが、赤い液がついています。これは何ですか?
- 黒染めの処理液です。原因は処理後水洗いが不十分であるか、品物の構造上もしくは、材質によっても、赤い処理液が残る場合があります。
- 商品についた黒染め液を洗浄した際に、液が手に付着したのか、ピリピリ痛く、赤くなってきたのですが、大丈夫ですか?
- 大丈夫ではありません!ピリピリ痛みを感じたら、我慢せずに、直ちに石鹸で洗い流してください。商品についた黒染め液を洗浄する時は必ず手袋を着用してください。また、エアーガン等で液を飛ばす場合は、マスク、眼鏡の着用をお勧めします。もし万が一、目に入ったり、痛みがひどい場合は直ちに病院に行って、医師に化成ソーダが入ったとお伝え下さい。
- 使用禁止物質(Rohs)が問題となっていますが、黒染め処理液にこの様な禁止薬物は含まれていますか?
- 含まれておりません。鉛、カドミウム、水銀、六価クローム・・などの有害物質は使用致しておりません。主に黒染めの処理液は、アルカリの化成ソーダです。塩酸によって中和されます。
- 黒染めとフェルマイトは違う表面処理ですか?
- 同じです。黒染めは別名、フェルマイト・パーカー・四三酸化鉄皮膜・アルカリ皮膜・ブラックオキサイトなどと呼ばれています。ただしパーカーの呼び名の中には、リューブライト処理も含まれますのでご注意を!